Ubuntu Server 22.04とPT3を用いて録画サーバ構築の際の備忘録①~導入に至る経緯

 久しぶりの更新になりますが、本当にこの間色々とあって落ち着かず更新が出来ずじまいでした。

久しぶりに書くネタが出来たので備忘録を兼ねて書くことにします。

最初に記事の内容をまとめて起きます。

  • 元の録画サーバの構成や入れ替えに至るまでの経緯(この記事)
  • Ubuntu 22.04LTSを入れた後SSHでログインできるようになるまでの手順
  • Docker-mirakurun-EPGStationインストールから稼働まで
  • 録画データの共有のためのSambaの設定
  • サーバ稼働状況の確認のためのmuninとNGinxの設定
  • Foltiaインストール時にデフォルトだと不満があるので個人的にやっていること
といったような構成で書いていこうと思います。作業はこの箇条書きの通りに進めると思いますが、安定稼働に至るまで色々とあれば更新する順番は前後するかと思います。それとUbuntu Serverのインストールに関しては他に山ほど出てくるためここでは記事にしません。

録画サーバの使用状況

ほとんど深夜アニメのタイムシフト視聴のために録画サーバを作動させています。この5年ほどはOSというかシステムにはFoltia Anime Lockerを利用して夜間録画して翌朝以降に視聴するスタイルです。とはいえずっと見ないままサーバのHDDに保管されているだけになっている作品も数多くあったりします。それと、Perfumeなど好きなアーティストの出ている番組を録画して出演しているところだけ切り取って保存するのにEPG録画も時々してます。市販のレコーダーだとこの編集がなかなか自由に出来ないのが難なのですよね。

Foltiaの方は商用ソフトのため必要なハードウェアさえ揃えて結線などに致命的な間違いでも無ければほとんどハマる事もなく順調にインストールが進み録画もできるようになると思います。

しかしながら4年ちょっと使用していると、最近とても不安定になり朝録画できているか確認したら応答しないという事態が頻繁に起こるようになりました。

Foltiaのサポートにも相談したのですが、データベースの破損またはハードウェアの不具合が考えられるためシステムの再インストールをして原因の切り分けを勧められました。再インストールするにしても録画データの入ったHDDはほぼ満タンとなっていてそれならHDDを入れ替えてリアルタイム視聴もなかなか辛いスペックだからアップグレードしようかな、しかし今からそれやるとマザーボードやCPUから一式買い替えだしなぁ…中古でCPU探すかな等と考えていたところに中古PCの販売のQualitさんからサイズ的にちょうどよい商品がセールで出ていたので2台購入しました。

↓こちらです。Lenovo ThinkCentre M710e Smallという商品です。バリュー品ということで外観の選別はされてないとのことでしたが大きな損傷などもなくいい状態でした。


変更する前の録画サーバのスペック一覧は以下の通りです。

  • マザーボード: ASROCK H370M-ITX
  • CPU: Intel Pentium Gold G5420
  • メモリ: 8GB
  • ケース Lian Li TU-150WA
  • 電源: SST-ST30SF V2(300W静音タイプ)
  • システム領域用SSD: WD Blue WDS250G2B0B
  • 録画領域用HDD: WD40EFRX (WD Red 4TB)
  • チューナーボード: PLEX PX-Q3PE4
といったような構成です。

CPUはPentiumGold G5420からCore i5 7500へ昇格な上にマザーボードやCPUを個別に買い替えるよりは安くハードウェアの入れ替えが出来たので良かったと思います。
電源ユニットが汎用品が使えないためそこがやや難があるとはいえます。

ASRockのこのマザーボードはNICがIntelのものでしかもデュアルのためボンディングの設定をしていると気のせいかもしれませんが作業用PCへの録画データの転送が早く安定していたように思います。

設置場所の都合でMiniITXの製品の中から選ばないといけなくなり、それまではPT2とPT3の2枚挿しでMicroATXの製品で録画サーバにしていましたがPCIスロットのあるマザーボードの入手が困難になりつつあるためPLEX製品で組んでいました。

とはいえ応答不能になる原因がログを見ていると録画開始からだいたい約15分後か45分後あたりでログが無くなりチューナーボードである可能性も捨てきれていなかったのでチューナーボードとカードリーダー以外は全て入れ替わるのでセール品がちょうど良かったというわけです。

メモリは2台分を1台にまとめてデュアルチャンネル16GBとし、出荷時のままだと3.5インチベイに2.5インチサイズのSSDが搭載されているためそれを取り外してマザーボード上にM.2 SSDを取り付けシステム用の領域とし、HDDも6TBのものを新調して搭載しました。

この製品にFoltiaを入れて使う際の注意点としてはUEFIの設定の中にBIOSで起動するOSのサポートがデフォルトではDISABLEDとなっているのでENABLEDに変更する必要があるくらいです。それとLow-Profileのボード2枚までしか挿せずフルハイトのボードは入りません。

PLEXのチューナーボードPX-Q3PE4はPCI-Expressスロットから電源を取り録画データはUSB経由で送信されるためマザーボードに9ピンヘッダが必要なんですがそれもこの製品にはあります。

前述の通り2台購入して1台はPLEX PX-Q3PE4とFoltiaでの運用、もう1台は手元に残っているPT3とUbuntu 22.04LTS+Docker-mirakurun-EPGStationで運用しようと考えました。

順調に動作さえすればFoltiaで動かす1台で地上波4番組BS/CS4番組同時録画もできて必要十分なのですがFoltia ANIME ROCKERのベースが既にサポートが終了しているCentOS7がベースであることと、アップデートは時々されているものの次期バージョンがどうなるのかっていう不安が若干はあること、個人的に新しい技術にも触れておきたいっていう好奇心とから2本立てとしました。

状況によっては録画サーバは1台に統合して残った方は別用途で使うかもしれません。

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