Electrosocketの取り付け穴

かなり長期間記事の更新が出来ませんでしたが、木工については結構作業が進みました。
年の瀬ではありますが、幾つか記事を更新したいと思います。

ギター改造などをされる方ならご存じの方も、Telecasterのジャック取り付け用の部品としてアルミ削り出しのパーツが販売されています。こんなパーツです。
アルミ削り出しによる軽量かつ頑丈な、テレキャスター用ジャックプレートです。

テレキャスの場合だと、ジャック取り付け部分は平面になっているため、上のパーツに交換した場合でもフランジ(つば)の部分がボディに密着します。が、ストラトなどにジャック増設するために付けたりした場合だと、曲面に取り付けることになるため下の写真の様な状態になります。


フランジの左右が浮いているのが分かるでしょうか?
ねじ止めしてしまえばそれほど強度に影響があるとは思えませんが、なんとなく不格好です。
なので、下の様なジグを作ってフランジ部分を落とし込めるように切削します。




Dremelのビットの先端から、前の記事で取り付けたベアリングまでの距離と、掘りたい深さを考慮して、12mm厚のMDF板に直径25mmの穴をフォスナービット(ボアビット)で空けた物を使用します。

下は、別のジグを取り付けた写真になりますが、20mm x 40mm、厚さ2mmのアルミアングル材にM4のタップでねじ穴を空けた物をボディにジグを固定するのに使用しています。アルミアングル材のボディに当たる面には、1mm厚のゴム板を貼り付けて傷の予防と滑り止めを兼ねるようにしてあります。
ジグのねじ穴は皿ねじを入れて平面になるように、また、アングル材の間隔がボディ厚の45mmちょうどになるよう穴あけしてあります。



Electrosocketは使えるジャックもSwitchcraft社製のものなどのインチ規格のピッチのねじ山のジャックでないと取り付けできません。(3/8インチ≒9.5mm。日本製のジャックは取り付け穴は大抵9mmでねじのピッチが異なります。)
フランジ部分は約25mm(多分1インチ=25.4mm)、筒の部分は22mm(7/8インチ=22.2mm)で製造されているものかと思います。
左右の浮いている部分からボディまでが約4mm程度でしたので深さ4mmほど上記のジグとDremelにルーターアタッチメントを付けた物で彫り込みます。
出来上がったのが、こちらです。


段差になっているのが分かりますでしょうか?
実際にElectrosocketを取り付けるとこんな感じになります。

Ibanez RG1212NN
Fender Japan ST57-70TXボディ

段差がなく、すっきりした外観に出来たかなと思います。ST57の方にはGraphtechのGHOSTシステムを組み込み中です。Piezo ピックアップ専用のアウトプットとして使おうと考えています。
あと、通常の舟形ジャックの取り付け用のねじ穴を結んだ線の延長線上に来るよう配置しています。あまり無いとは思いますが、フォンジャック2本差し込んで使う場合にコードを束ねやすくするためです。


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